トップレポや感想文「WAR」感想
迷った方は→サイトマップ
「舞台」から来た方は→舞台

舞台の感想

TEAM-NACS約束公演「WAR〜戦い続けた兵たちの誇り」

!感想を読む前の諸注意!

・私の感想は「WAR」面白かった!という方の気分を害してしまうかもしれません。
・私は札幌・2001年4月28日と5月1日の昼公演を観ました。
・キャラと話は切り離して考えられるタイプ。

これらを踏まえたうえでよろしければ、どうぞ↓

感想

「カッコイイ」。
ただただ、これに尽きると思います。

ストーリーはともかく、NACSの「男」な部分を見ることが出来たのでファンとしては大満足!
カッコイイNACSと男臭いの好きな方必見!
観終わってからは、「よーしちょっと頑張っちゃおうかな」って思ったお芝居です。

さて、「ストーリーはともかく」と書きましたが「WAR」、
考えさせられることは、考えさせられたんです。
キャラクター1人1人の設定やエピソードは、大変魅力的なんです。
森崎さんこんなキャラよく考えついたなあって、思うんです。

文句無く凛々しいルチェノフさん。

何か相談したら心を見透かしたような言葉をかけてくれそうな、友達にしたいマイク。

友達にしたくはないけれど(笑)、自分に自信を持っていて何だかうらやましいホーク。

人間臭くて、一緒に飲みたい陸軍第6小隊のみなさん。

とにかくシッブイ、ジョージとブライアン…。

今挙げた彼らは「WAR」で私が特にお気に入りのみなさんでもあるのですが、
みんなかっこいいです。
やったことは置いておいて、かっこいい。

ただちょっと…ストーリーが不満なんです。
いまいちというか、大事なところの説明不足が目につくというか。

前半はそれほどでもないんですが、後半は「そりゃないだろ」っていう展開で。
泣ける展開で実際最後は涙が出ちゃったのですが、スンスン泣きながら
「ちょっと待てゆっくりツッコましてくれ!」ってずっと思っていました。

まずツッコみたいのは、「主人公」ハイドのキャラのわからなさ。

いきなり「僕実は日本人でした」っつわれても、ねえ。
ハイドさん、日本人だってのはわかりましたけど。
ただただまっすぐに「桜花にくっついてザ・ウインズオブゴッドします」ってのは、
オイ落ち着け思いつきはヤメロ、てくらい唐突で「??」でした。
日本を攻めることについて、少しくらい疑問とか浮かばないのかな?
葛藤とか。
「平和のためには自分の住んでる国も攻めなきゃいけないのか〜あーあ」
とかは、ないの?(いや〜、私なら葛藤するなーと思うので…)
「正体不明」という設定がアダになったというか、なんというか、
まがりなりにもアナタ、主役なんだから。
もう少し描写をきっちりして欲しかったです。

例えば、ホークが「日本の次はイギリスが標的だった」だということを知ったら
何て言っただろうって、思うんです。
いくら国を捨てて「戦争をなくすための戦争」に参加したといっても、
愛する奥さんを残してきているわけですから。
あの作戦を話す場面ではシュバルツと大ゲンカになるんじゃないかと思いきや、
いつのまにかジョージになってるしね大泉さん(泣)!
私はホークの反応が見たかったよ!!

そして次にツッコミたい人、リチャードさん。
この人も妙な人でした…。
酔っ払ってるからって、「生きることの意味は酒だあ!」だなんて。
そりゃーあんた、世界統一なんて一生無理だろー。
作戦も失敗するな。

この人結局、何がしたかったんだろ?
世界平和から、みんなでまた酒を飲むことになってるってなんだろ?
(シーン自体は感動的なのが厄介)
ツメが甘いよ、リチャードさん。

ただ、最初の登場のしかたは「WAR」随一のおいしさを誇ってたので、
脚本家の力って偉大だなーと(笑)。
最初は圧倒されたんだけどなあ。

そして「WAR」に1番ツッコミみたい部分は、
「WAR」が「安ケンを放置プレイして終わってしまった」ところ。

「WAR」って、ハイドや、NSFのみんなの生き様を描くだけじゃ終われないと思うですよ。

ハイドは「7回転職して、ずーっと生きる事の意味が見出せない安ケン」の夢を見て、
「今の自分の方が(夢のオレより)100倍いいよ」って特攻するけれど。
じゃあ、「そんなハイド」の夢から醒めた安ケンは、どうしたの?

安ケンのその後を描くことは、舞台という夢から醒めた
私たちへの解答例になったと思うんです。
だって、ハイドと安ケン、どちらが夢でどちらが現実の人間かは明かされないけれど、
少なくとも私たち観客にとっては、安ケンの生きる世界の方が現実だから。

だから、
「安ケンは彼らの夢を見た後、こう生きていったよ。
あなたはこの芝居を見た後、どう生きていきますか?」
という部分が欲しかったんです。

実は私、1番感情移入したのはクリストフなんです。
ヘタレ具合がすごい自分に近いなあって思って。

いつも周りに流されて、親離れも出来ていなくて、コンプレックスの塊で、
でも調子だけは良くて、たいした能力もないのにヒーローになることばかり、夢見てる。

そんなヘタレなクリストフだけど、最後の最後に、自分の意志で行動できた。
仲間を守るために死んでいった。
中盤までの命だったけど、私はひっそりと、「主役はお前サ!」と思って観てました(笑)。
クリストフの場面では、ちょっとマジで生きる事の意味とか考えちゃいましたね。
私は守りたいもののために何ができるのかなー、とかね。

でもクリストフは、戦争の中で生きていたんで。
私が1番知りたいのは、やっぱり「同じ平和な世界で迷っている」安ケンの答え。

まあ「そんなに堅苦しく考えちゃあだめだよ」という方もいらっしゃるかもしれませんが、
私はその部分を堅苦しく考えちゃったんで、安ケンの(彼を生み出した森崎さんの)
答えが見たかったですね。

あと、最後の「WAR、×」ていうのは、別に要らないんじゃないんでしょうか。
あそこはみんなキマっててかっこいいですけれど、なんかムリヤリくさい感じがしたので。
NSFのみんなも別に戦争否定してなかったですし。

NSFの作戦が失敗した時点で戦争否定してるんだなって、感じますよ。感じようと思えば。
でも否定するなら、物語の中できちんと表現すればよかったのに。
物語が終わってからあれをやられても、

「こんなの書きましたけど、私は戦争反対ですよ。こんな奴ら知りませんよ」

って、何だか森崎さんの弁解ぽくて「別に今言われても…」という感じでした。
ついさっきまで自分の信念を貫いて、(やったことはともかく)かっこよく生きて
死んでいった人達を、
演ってる(書いてる)側が否定しているみたいで嫌でした。

…さて、苦言はこのくらいにしまして、
ここからはお気に入りなキャラや場面について語りましょう。
楽しめた部分ももちろんありましたので。

まず、「WAR」のキャラで1番好きなホークさん。

気に障るほど自信満々なたたずまい、タテヨコ気にしない口の悪さ。
でも、高い能力を持つマイクはちゃんと認めてて、自分も言うだけの能力がある。
美人なヒゲアフロの奥さんもいて、子供もできちゃって、
前半で死ぬのが惜しいくらいの濃ゆいキャラ。カッコイイ台詞も多かった!
もっと活躍して欲しかったですね。
生きることの意味が「飛行機に乗ること」から「家族を守ること」に変わる瞬間が
感動的でした。

そしてマイク。
彼は2番目に好きなキャラです。
彼がNSFに入ったきっかけとか、声を失った理由とか生きることの意味とか、
知りたかったですね。
ハイドと星を見るシーンは、お気に入りシーンのひとつです。
そしてそれ以上に、ホークにほめられた時、ウェルナーとサムズアップしあうシーン
が好きだったり…。
マイクは、あのなごみ具合が何ともいえなかった。
なんか説明できない感情がキューン!てした(笑)。

私ね、マイクの声が戻るってずっと思ってたですよ。
ああ、最初出てきた人ってマイクなんだ、声戻るんだ、きっとそうさと思ってたら、
捕虜になってあっさり死んでしまって、あれよあれよという間に
ハリスさんが全部おいしいところを持っていったという。
ぐあーハリス、お前じゃないんだマイクがもっと見たいんだ(ハリスファンの方ごめんなさい)と。
ていうかシゲさん、何役やる気よ?と。

ハリスが出るのは「ESCAPER」好きとしては嬉しいけれど、
登場が最後すぎて思い入れる暇もなくラストですから。
得意の狙撃も能力に気づきかけて終わっちゃったんで、
ぜひとも次は、ヒットマン時代のハリス・ファーストをネタに1本お願いしたいところですね。

あと照明がカッコ良かった!
沖縄基地のシーンが、「天空の城ラピュタ」の飛行石の洞窟みたくてよかった!
みんなが「TEAM-NACS約束公演『WAR〜戦い続けた兵たちの誇り』」
って言ったら、キーン…って、照明がグリグリ動く場面もお気に入りです。

そうだ、クリストフに話を戻すけど、マックスがコンビ結成を持ちかけるくだり
(クリストフの回想?)があるじゃないですか。

「組まへんか?ニューヨークコンビで」
って、そこまで言ったらやっぱりアメリカつながりということで、
「んで、コンビ名はオクラホマなんてどや?」
ていうのが欲しかったー!…いや妄言です。すいません。

曲も相変わらずいい曲を揃えていて。
「BOYS BE AMBITIOUS」もいいけど、
やっぱり「ライラライ」こと「THE BOXER」でしょう!

「だが/その戦士は/今もたち/戦い続けている」

「THE BOXER」の最後の1節の日本語訳、歌詞カードより引用です。
森崎さんがこの部分を意識したかは知りませんが、旗を立てる場面で丁度流れた曲なので
ここを聴くと今でもジーンときます。

意味無しダンス(←失礼)とかアメリカンジョークとか変態ショーとか下ネタ
(キムタマチンポーあったけど)とかが無かったのもよかったです。
私は、話と関連のないものが出てくると混乱するタイプなので…。
その点では観やすかったです。
ちょっと「ギャグ封印」を引きずりすぎだったけど。

…えー、カッコイイNACSと男臭いの好きな方必見(笑)。

それと私・タツミが制服属性の持ち主ということは絶対にみなさんには内緒なのですが、
軍服姿のNACSさんは凛々しくてかっこよかったです。
オープニングでシゲさんが軍服に着替えるシーン、もう最高でした。
あれ観たさに当日券を買ってもう1度観たくらいです。
いつかNACSで警官ものをやってはくれませんか、森崎さん。
(いやいや、キムやマイクの昔の話をしてくれるのが1番ですよーもちろん。)

(02/05/15 UP・04/4/25改)

トップレポや感想文 >「WAR」感想(このページのトップへ)
迷った方は→サイトマップ
「舞台」から来た方は→舞台