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舞台の感想

TEAM-NACS第10回公演「LOOSER〜失い続けてしまうアルバム」

!感想を読む前の諸注意!

・私の感想は「LOOSER」面白かった!という方の気分を害してしまうかもしれません。
・私は札幌・2004年3月6日の夜公演を観ました。
・私はどちらかいうと歴史が好きな方です。
・新選組はそんなに詳しくないのですが、1冊だけ、「新選組血風録」という小説を
読んだことがあったので、「LOOSER」に出てくる人物や事件はなんとなくわかりました。

これらを踏まえたうえでよろしければ、どうぞ↓

感想

正直に言います。
面白くありませんでした。

でも。

つまらなくもありませんでした。

うーん、この妙な、説明の出来ない気持ちは何なのでしょう?
「面白くない」…かといって、つまらないシーンを挙げられない。
じゃあ、「面白い」?…でも、これといって心動いたシーンもぱっと浮かばない…。

だから、アンケートを書かずに会場を出てしまいました。
お芝居でアンケートを書かずに出てしまったことは1度だけあるけれど、
NACSでははじめてのことでした。
けれど今こうして私は「LOOSER」の感想を書いています。
というのは、少し日を置いたら色々「あれはよかったのかもなあ」
「あれは納得いかなかったなあ」というのが浮かんできたんです。
で、持って帰ってきたアンケートもちゃんと書いて郵送しました。よかったよかった。

でも、お芝居を観た後本当に何も浮かばなかった、あの妙な気分は忘れられません。

…感想に話を戻しますが、メンバー個人個人には「かっこいい!」とか「よかったよー!」
って思うところがたくさんあったんです。

特に安田さんが、すっごくよかったなあ。
芹沢は、下はふんどしだけでよくよく考えるととんでもない衣装だったけど、
そんなこと吹っ飛んでしまうくらいかっこよかった。
芹沢がお梅を看取るシーンは「LOOSER」の中で1番好きなシーンでした。

音尾さんは、久しぶりに若い役で何だか嬉しかったです。
桂の「びちびちっ」最高でした。いいもん見せてもらいました(笑)。
沖田が猫も斬れずに死んでしまうくだりは切なかった。2番目に好きなシーンです。

シゲさんは、主役だからとっても目立って刀振りまくりとかなんだわ!と思っていたら、
いつもの「R」シリーズの主役のパターンで
「説明役」で、「基準キャラ」で、「現状に不満」なうえに「自分探し大好き」でがっくり。
最近いっぱいいっぱいな人の役が多い気がするので、
たまにはかっこいい主役の姿も見たかった…

大泉さんは色々な役を演じられていて、
「金持ち」の衣装はおかしかったし(あれは反則です)、
「大泉校長」を久々に見れて嬉しかった(どうでしょうネタはファンに媚びすぎな気も
しましたが)。
土方もかっこよかったけど…
「土方=竜馬(を演じる人間の1人)」
という設定を受け入れるのに時間がかかってしまったので、
私の中では印象薄になってしまいました。

こういうのってあまり持っていたくないものですけど、
やっぱり私の中にも「私の土方イメージ」「私の竜馬イメージ」
みたいな史実を見聞きして生まれた「マイ虚像」のようなものがあるみたいで、
どうやら無意識的に「私の竜馬(土方)と違う!」みたいな、
はた迷惑な拒絶反応をしてしまったらしいんです。

シゲさんがタイムスリップすると歴史上の人物になっているというのも、
なんでだ理屈が合わない!とか思って、「お話だから」と
割り切るのに時間がかかってしまいました。
私も困ったお客になってしまったものです。頭堅くなってしまったのかな?反省します。

ところで土方がジオングを知ってたのって、伏線でしょうか(笑)?

森崎さんは、個人的に松平容保の時の「殿しゃべり」が気に入ってしまって。
松平の出番をほのかに期待していたら、結構多くて嬉しかったです。
松平は顔がいまいち見えないから、出てくるたびにいつも
「一休さん」の将軍さまの顔を思い浮かべてました。

…とまあ、同じことを何度も言うと、
メンバー個人に色々「よかった」と思ったことはあるんです。

でも「LOOSER」自体は、ちょっと…
なんだか、「森崎さんがどれだけ新選組を頑張って勉強したかの発表会」
になりすぎているような気がしました。

あの歴史説明の時間は、歴史好きは頭が暇になるし、
苦手な人は眠くなってしまうと思うんです。
実際、一緒に行った友人(歴史にあまり興味ない)は
「説明の時、頑張ったんだけど途中でわからなくなって、
眠かったからセットの階段の段数数えてた」
と悲しいことを言っていましたし、かくいう私も照明の色合いを見てたり…

それに内輪ギャグが加わって、私の中では芝居が
「本筋」と「歴史の説明」と「ギャグのコーナー」の3本立てになって、
場面が変わるたびに頭を切り替えて見てしまって、
上手くお芝居に入っていけなかったんです。
説明もギャグも、もっと本筋に入れてくれたらよかったのに。

森崎さんは歴史が苦手なら、歴史の縛りの中で話を作るよりも
いっそフィクションで、
「日本風の世界」の「幕末っぽい時代」の「新選組によく似た剣豪集団」の話をした方が
展開とかも作りやすかったんじゃないかな?と思いました。
言うだけなら簡単ですけれど…。

さて、ここまで好き勝手に色々言わせて頂きました。
ここまで読んでくださった皆さんも、ほんとにありがとうございます。

でもなんだかんだ言っても私はNACSが好きだから、
シナリオが多少アレでもそこは置いておいて「キャラ好きー!かっこいいー!」とか
いつも平気で言ってるし、(でも「WAR」の時は話に多少納得がいかなくても
どうでもよくなっちゃうような勢いみたいなものを感じたのですが、
今回ははそれがなかったなあ…。)
「LOOSER」東京公演の成功は祈っているし、
次回公演もチケットが取れたらたぶん行きます。
私はそんな年貢の取りたてやすい(笑)ファンです。

ただ、さすがに今回ばかりは思うんです。

「人に『NACSの芝居はいいよ』って胸張って言えないのは厳しい」って。

「ファンなら。」
なんて、言いたくないですよ。
ファミ通のクロスレビューじゃないんだから。

あとこの感想を書いていて、最後
「まあ後半の日程はもっと良くなってたかもしれませんが」
とか、
「東京公演は違う感じかもしれませんね」
とかで締めてしまいそうになる自分が嫌だし、
そこまで最初の段階で出来上がってない芝居を観るのもはっきりいって嫌です。
(「じゃー観るなよ」とかは悲しいから言わないで)

いつか「キャラもお話もよかった!」って思えるようなNACSのお芝居が観たいです。
お願いします。
切実に。

(2004/3/21・UP)

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